今年25周年を迎えた「ファイナルファンタジーX」。このゲームに登場するエボンの老師・シーモア=グアドと、総合電子書籍ストア・コミックシーモアが、まさかの“シーモア”つながりでコラボレーションを果たした。その企画の一環として、コミックシーモアでは特設ページを公開。シーモア=グアドのオススメマンガ紹介や、シーモア=グアドがデザインされたグッズが当たるプレゼントキャンペーンを展開している。
コミックナタリーでは、シーモア=グアドがオススメするスクウェア・エニックスのマンガ作品5選をより深く楽しんでもらうため、マンガライターに各作品の見どころをレビューしてもらった。気になる作品は是非コミックシーモアで読んでみてほしい。
コミックシーモア×「ファイナルファンタジーX」キャンペーン
まさかの“シーモア”つながりでコラボを果たした、コミックシーモアと「ファイナルファンタジーX」。コラボ期間中、コミックシーモアでは召喚士シーモア=グアドがオススメするスクウェア・エニックスのマンガ5作品を対象に、5冊まで30%オフになるクーポンを配布している。
さらにコミックシーモアの公式X(@comic_cmoa)では、シーモア=グアドをデザインしたオリジナルグッズのプレゼントキャンペーンを展開。A賞には背面にシーモア=グアドが大きくデザインされたスカジャン、B賞にはシーモア=グアドのワンポイントが目を引くソックスがラインナップされ、抽選で合計11人に贈られる。応募したい人は、コミックシーモアとファイナルファンタジーの公式Xをそれぞれフォローし、対象の投稿に引用リポストで欲しいグッズ名を書き込もう。
期間:2026年7月17日(金)10:00~30日(木)23:59
「ファイナルファンタジーX」とは
2001年7月19日にPlayStation2対応ソフトとして発売されたRPG「ファイナルファンタジー」シリーズの10作目。スピラと呼ばれる世界を舞台に、大いなる脅威・シンに立ち向かう少年ティーダと少女ユウナを軸にした物語が紡がれた。またシリーズ初となるキャラクターボイスや、状況に応じて表情が変化する“フェイシャルアニメーション”を採用。2003年には、本編から2年後の舞台を描く続編「ファイナルファンタジーX-2」が発売された。
そんな「ファイナルファンタジーX」は、今年で発売25周年。現在、その特設ページが公開中だ。さらにNintendo Switch 2のリマスター版となる「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」ダウンロード版が7月23日、パッケージ版が8月27日に発売。ゲームスピードの変更やキャラクターの強化、エンカウント率の変更といった「ゲームブースト機能」が搭載され、さまざまなプレイスタイルに合わせてさらに楽しむことができるようになった。
Nintendo Switch 2版「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」詳細はこちら
「FINAL FANTASY X MUSEUM-幻光の記憶-」
「ファイナルファンタジーX」25周年記念展覧会が開催決定!
会期:2026年9月12日(土)~27日(日)
会場:東京都 LUMINE 0 NEWoMan新宿5F
見どころをマンガライターがレビュー
文 / 小林聖
「FINAL FANTASY LOST STRANGER」
亀屋樹、水瀬葉月(既刊14巻、月刊少年ガンガンで連載中)
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幼い頃から「FINAL FANTASY」が大好きで、念願かなってスクウェア・エニックスに入社した正吾と夕子の兄妹。ある日、交通事故に遭った2人は「FF」の世界に転生してしまう。ゲームの世界でしか見たことがない魔法や、チョコボ、モーグリといった生物を目の当たりにし、大興奮の正吾と夕子。しかし直後、夕子がドラゴンに襲われ命を落としてしまい……。この世界には存在しないと言われている「蘇生魔法」を探し求め、正吾は仲間とともに旅に出る。2017年に「FF」の30周年を記念して連載スタートした。
🔍️ 見どころはココ
いまや数多くある異世界転生ものですが、FF(っぽい)の世界に転生するというのはスクウェア・エニックスだからこそできた作品というところ。冒頭から「吉田ァアアアアアアアアアアアッ!!」とFFシリーズおなじみのプロデューサー(吉田直樹氏)に気を吐くシーンを入れてくるあたり、制作サイドの“クソ度胸”とスクエニの懐の深さが見えて、楽しくなってきちゃいます。そういう腹の据わった作品だけに、設定周りを大胆に再解釈しているのが面白いところ。単に「FF世界に入り込んだら」という話でなく、「蘇生魔法が存在しない」などのゲームとは違う部分やこの世界独自の設定があり、知らない世界を冒険する感覚を味わえます。FF世界を知らなくても楽しめるし、知っていたらもっと面白いナイスなスピンオフ!
「黄泉のツガイ」
荒川弘(既刊13巻、月刊少年ガンガンで連載中)
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日本のある山奥で“夜と昼を別つ双子”として生まれたユルとアサを巡る物語。山奥の村・東村で狩りをして暮らす少年ユルは、座敷牢で“おつとめ”を果たしている妹アサのもとを、毎日のように訪れている。そんなある日、突如として武装した人々が村を襲撃。ユルの前には、本物のアサだと名乗る少女が現れて……。TVアニメが2クール連続で放送中の同作。8月からは荒川の「鋼の錬金術師」と「黄泉のツガイ」の展覧会が開催される。
🔍️ 見どころはココ
困るんですよね、荒川弘作品のレビューって。レビュー書くにあたって作品を読み返してメモを取っていたんですが、「化け物みたいにマンガがうまい」としか書いてない。それくらいスルスルと読めて、のめり込んでしまう、解説するより読んでもらったほうが早い作品なんです。第1話の日常から一気にひっくり返していく展開だけでも、見事すぎるので読んでほしいです。毎度のことながらバトルやシリアスとコメディの緩急にも感心します。個人的に「働き者の絵」なんて言い方をしていますが、荒川さんの絵はカッコいいバトルからギャグ・コメディまでなんでもこなせてしまう。傑出した演出と絵がしっかり噛み合ったからこその緩急とテンポが、その幅広さにつながっていると思います。
「ラグナクリムゾン」
小林大樹(既刊17巻、ガンガンJOKERで連載中)
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人類の天敵・竜と、彼らを狩る狩竜人が存在する世界を舞台に繰り広げられる“竜殺しファンタジー”。ヘボ狩竜人の少年・ラグナは、神童と呼ばれる少女レオとコンビを組み、竜を討伐する日々を過ごしていた。しかしある日を境に、ラグナはレオが無惨に死ぬ夢を繰り返し見るようになる。そんな彼は、国を急襲してきた竜の大群に立ち向かう中、未来から来た自分と対面。レオを失う未来を防ぐため、未来の自分が積み重ねてきたという竜殺しの力を手に入れて……。2023年にTVアニメが放送された。
🔍️ 見どころはココ
チート系主人公ものって今ではたくさんありますが、この作品は言ってみれば“チート対チート”という感じ。主人公・ラグナは運命を変えるために未来の自分から力を受け取り、一気に人智を超えた強さになるんですが、それでもなお宿敵の竜たちは反則級だらけで、最強をもってしても絶望的な状況の連続。スカッと気持ちいい勝利と、絶望的な状況がテンポよく繰り返されて、「もうちょっと読みたい」と手が止まらなくなる作品です。特に生まれつき両腕がないにもかかわらず上位竜を討伐するほどの実力を持つ“銀器姫”ことスターリア・レーゼをはじめとする銀装兵団が登場する4巻からは、敵味方も充実。味方はもちろん敵である翼の血族の物語も深掘りされるようになり、のめり込み度がアップします。
「大悪党少年」
藤近小梅(既刊4巻、マンガUP!で連載中)
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超常能力を持つヒーローと悪党が戦い合う世界を舞台に、“大悪党”へと変身した孤高の少年・エータを描いた物語。10年前の巨大隕石衝突により孤児となったエータは、群れることを嫌い、友達も作らず1人孤独に過ごしていた。いつも話し相手は、自分にだけ見える“イマジナリーフレンド”のゴートのみ。そんな彼が、ある事件をきっかけに超常能力を手に入れたことから、物語は動き出す。
🔍️ 見どころはココ
「隣のお姉さんが好き」や「好きな子がめがねを忘れた」など、思春期のラブコメディを描いてきた藤近小梅さんが、新作でピカレスクものを、というところにまず驚きました。ヒーローものとしてしっかり読ませる骨太アクションバトル作品なのですが、このジャンルでも藤近さんらしい思春期感がギュッと詰まっています。「友だちなんか必要ない」と思春期をこじらせている主人公・エータですが、これが読めば読むほどかわいい! 孤高を気取っていても女の子が気になってしまったりと、カッコ悪い部分を含めて思春期の生々しさと初々しさがしっかり描かれています。バトルアクション好きはもちろん、思春期ラブコメ好きにも読んでほしい作品です。
「デッドマウント・デスプレイ」
藤本新太、成田良悟(既刊17巻、ヤングガンガンで連載中)
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はるか遠い昔の異世界、「災厄潰し」と呼ばれる英雄と、「屍神殿」の名を持つ希代の死霊使いの決戦から物語は始まる。そして激戦が決着した瞬間、ある転生魔法が発動。その魂は、今まさに喉を切り裂かれ命を落とした少年・ポルカの身体へと転生することになる。場所は現代の新宿。さらに街を彷徨うポルカが邂逅したのは、自分を殺した少女・ミサキで……。平穏を望み転生したはずだが、ポルカを待っていたのは人の理の外れた“厄ネタ”たちだった。
🔍️ 見どころはココ
ファンタジー全開の異世界の住人が、現代日本に転生。裏社会の怪しい人々の思惑渦巻く異能アーバンアクションなのですが、この作品の魅力はなんといってもキャラクターです。主人公・ポルカをはじめ、笑いながら人を殺す女の子や、暴力でなんでも解決できると思っている警察など、そのほかのキャラクターも全員常識的な感覚からすると倫理観がぶっ壊れているタイプばかり。能力云々抜きにしても現実では絶対に関わりたくない人間の大型展示会みたいな感じです。ただ、単にクレイジーなキャラクターの潰し合いバトルかというとそうではないのが本作の魅力。それぞれにちゃんと自分なりの美学や倫理が秘められていて、だんだん好きになってしまいます。
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